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当院からのお知らせ

09月 07

院長

帯状疱疹ワクチンについて

  • 2023/09/07(木)
  • 院長

八王子市にお住まいの方へ
帯状疱疹ワクチンについてのお知らせ

八王子市では、令和5年8 月1 日から「帯状疱疹予防接種費用の一部助成」がスタートしました。

帯状疱疹とは

水痘(みずぼうそう)と同じウイルスが原因で起こる皮膚疾患です。
水痘が治癒した後もウイルスが神経に潜伏し、免疫低下や加齢に伴い、ウイルスが再び活性化することによって発症します。日本では年間約60 万人が発症し、50歳以上の方が約7割を占めます。
80歳までに約3人に1 人が経験すると言われています。早期診断が重要ですが、発症当初は分かりづらいことが多いとも言われています。

症状と特徴

皮膚に分布している神経に沿って、水疱が体の片側に帯状に出現します。通常、皮膚症状の出現2~3 日前から痒みもしくはピリピリとした痛みが出現し、初期は皮周が赤く腫れます。皮膚は冷やすと痛くなり、温めると楽になります。1 週間程度経過すると、水疱が多発するようになり、
発熱、頭痛、リンパ節腫脹などの症状も出現するようになります。
通常2~4週間で水疱が破れてかさぶたとなり、徐々に皮膚症状が正常に戻っていきます。

後遺症

帯状疱疹ウイルスは、神経の流れに沿って障がいを起こすことから、視力の低下や難聰などを引き起こすことがあります。また、運動神経を傷つけると、顔面神経麻痺を起こしたり、腕が上がらなくなったり、便秘、排尿障害などの合併症につながることもあります。
また、皮腐の症状が治まった後も長期間にわたって続く痛みを、帯状疱疹後神経痛といいます。
加齢とともにリスクは高くなり、50歳以上の患者さんの約2割が移行すると報告されているため注意が必要です。

予防

帯状疱疹は免疫力が低下すると発症しやすくなります。
日ごろから免疫力が低下しないよう、食事のバランスに気をつけ、適度な運動と十分な唾眠を心がけましょう。
50歳以上の方は、ワクチンを接種することで、発症予防、重症化予防が期待できるとされています。

帯状疱疹ワクチンについて

帯状疱疹に効果のあるワクチンは、現在日本では2 種類承認されています。「生ワクチン」と「不活化ワクチン」の2種類です。
接種を希望される方は、ワクチンごとの効果や副反応等をよくご確認ください。
詳しくは、八王子市ホームポージ「帯状疱疹予防接種について」をご覧ください。

<八王子市にお住まいの方の自己負担額>

接種費用
・生ワクチン    4,000円
・不活化ワクチン  11,000円

◆当院からのメッセージ◆

生ワクチンは、不活化ワクチンと比べて安価で、接種が1回で済んだり副反応が弱い反面、持続期間が短かったり、予防効果が低かったりします。
不活化ワクチンは、予防効果が高く、持続期間が長い反面、高価な上に2回接種しないと行けなかったり、副反応が強かったりします。どちらも一長一短ありますので、よくご検討の上、お選びください。